下戸
お酒は飲めない、下戸だ。
見た目は大酒飲みのようだが、まったくイケないのだ。
家では完全分業制を敷いていて、飲むのはおとうさんの係りなのだ。
ここまでお酒が飲めないと人生損なのかも知れないが、お酒の席でもしっかり楽しみ他の人が心配するほど疎外感も感じ無い。しらふでも酔っ払いの相手は出来るから。
でも困った事も有る、お酒の席の会話をほぼ覚えていることだ。
酔っ払いのように、昨日何あった?なんてことはない。
どこで、誰と、どんなこと、をしっかり覚えていることだ。
だから後から、おとうさんにそれ誰から聞いたのとか、何で知ってんの、なんて話になる。
酔っ払いにしてみたらそこだけの話にして欲しいんだね、きっと。
つい聞いてしまったそこだけの話を、知らない事にした方がいいのか、知ってるよと言ったほうがいいのか。
しらふだと、酒飲みの席でストレスが溜まるかも。