歳を重ねる
朝おばあちゃんに電話をした。
「丈夫に産んでくれたおかげで無事にまた年を取りました。」の連絡だ。
おばあちゃんは「あっ、そうだ。お雛様出したときに電話しようと思ったのに忘れた。」と言っていた、去年もそんな会話だった。
まだボケている訳では無いけれど、お寺に出掛け畑仕事をし料理なんかをしているとつい忘れてしまう。
数年前に「もう子供たちが大きくなってそれぞれにプレゼントを送ってくれるからおばあちゃんはもう送らなくていいからね。」と言ってから尚更忘れるようになったようだ。
おばあちゃんのプレゼントはいつも現金だった、子供たちにお金が掛かるから心配だったのだろう。
けれど子育てはもう終わった、おばあちゃんの心配の種は一つ減ったのだ。
子供たちからは美味しいご飯を食べられるように炊飯器と暇だろうからと手芸用品が届いた。
とっても嬉しい!
下旬には今度はおばあちゃんのお誕生日がやって来る、今度は送る番だ。
プレゼントは一緒にいる弟たち家族と食べられる物を考えている。