イカの目
おとうさんが帰ってきたから迎えに出ようかと思って歩いたら何かを踏んだ。
足元を見たけれど見つけられない、老眼だから。
仕方がないからそのままにしていたらまた踏んだ。
床には安いカーペットが敷いてある。
その上を手でなぞるように踏んだものを探していたら、おとうさんに「何してるの。」と聞かれた。
「何か踏んだの。」と話てまた探していたら見つけた。
「あった!」
「何?」
「目!」
「目?」
「そう、イカの目!」
なんと落ちていたのはホタルイカの目だった。
こんなやつ!
実家の辺りではそうポピュラーな食べ物では無かったから食べた事が無かった。
それが東京に来て近所の安売りのお店に行ったら結構な量を安く売っている。
並べていた店員さんに冷凍物ですかと聞いたら、「いいえ違いますよ、美味しいですよ。」と言われて、ためしに買ってきたらとっても美味しかったのだ。
特におとうさんのお気に入りとなった。
けれども食べ方が分からない。
辛子酢味噌が付いているし、もうボイルされているし、そのまま食べていたんだけどクックパッドに行ってよく見たら目を取って食べるらしかった。
もう散々食べたし、「目取らなくても大丈夫。」とおとうさんが言うからそのままにしていたら、こんな所に落っことしてしまったのだ。
小さい目なのに踏んだら結構主張する硬い目だった。
ついでにこんな風に並べてみた。
小さいのにしっかりイカ、よくこんなに細かい細工が出来たなと思うくらい。
しかも1匹づつワタが入っていて、そこが美味しい!
白くぼちてるのが主張する目、こだわる方は取って食べてね♫