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喪章

社宅から見える小学校の昇降口に日の丸が掲揚されていた。

朝、その日の丸を見て今日は小学校の卒業式なんだなと思った。

そんな時期だものね。

ところがお昼前にその小学校の前を通りがかって日の丸をよく見たら黒いリボンが付いている。

喪章?

小学校で何かあったのだろうか?考えながら通り過ぎた。

通り過ぎて随分経ってから気が付いた、今日は3.11東日本大震災の日だ。

だから喪章の付いた日の丸が掲揚されていたんだ、きっとそう。

だって卒業式にはまだ早いもの。

 

テレビでは数日前から3.11の特集番組が流れている。

その日を忘れない、亡くなった方を悼む、その気持ちはわかるけれど見る気がしない。

見たくはないのだ。

それは東日本大震災の当事者だからなのかもしれないし、冷たい人間だからなのかもしれない。

あの地震が起きる前には戻れない、もう戻れないのだ。

 

話しの中で「そういえばそんな大きな地震があったねえ。」と微かな記憶の中で思い出せるぐらいになればいいと思っている。

忘れたいのだ。

 

でも私が生きているうちに、あの震災が遠い記憶になることは無いだろう。

福島の未来が明るくなるのは果てしなく遠い。