会津見知不柿

福島県会津地方には見知不柿(みしらず柿)と言うブランド柿がある。

どうして見知不(みしらず)と名付けられたかと言うと、一つには柿の木が自分の枝が折れるのも考えずにたわわに実をつけるからとか、もう一つにはあまりに美味しくて自分のお腹をこわす事も考えずにたくさん食べてしまうからとか言われている。

どちらの説も聞いた話だから本当の所は分からないけれど、そんな名前の柿があるのだ。

柿には、甘柿の冨有柿や次郎柿、渋柿の渋を抜いて甘くして食べる平核無柿があるけれど、みしらず柿は渋柿で渋抜きをして食べる美味しい柿だ。

みしらず柿は味も勿論だけれど、食感が素晴らしい。

渋抜きをしてすぐのサクッとした食感も、少し置いて甘さが増してトロッとした食感もどちらもとっても美味しいのだ。

この季節になると柿の収穫が始まり、渋抜き用の焼酎を掛けて発送してくれる。

1週間から10日ほど置くと渋が抜けて美味しい柿になるのだ。

毎年の事だけれど名簿を作り柿のサイズを指定して注文をする、いつも特上品3Lサイズ以上の大きな柿を指定している。

 今年は6箱の発送予定だ。

 

福島県会津地方は地形的にも距離的にも放射能がほとんど降らなかった、降った量は東京と同じくらいだろうか。

けれど風評被害は酷かったらしい、同じ福島県だからね。

昔からの柿の木を引き継ぎ丹精込めて作っているお父さんやお母さんを思うとせっせと食べなくちゃと思ってしまう。

ただ、買う時食べる時の不安もよく分かるのだ。

もともと福島県人だけれど、個人としては無理をしてまで食べる必要は無いんじゃないかなとも思っている。

せっかく美味しい物なのに少しでも不安があったら不味くなってしまうものね。

 

柿が届くのは11月の半ば頃、末には福島の林檎も届くから果物三昧の季節がもうすぐやって来る。