夜中の地震
夜中、夢の中で押し入れの戸を誰かがガタガタしている。
うるさいなあと思った瞬間地震だと気付く。
隣に寝ているおとうさんに手を伸ばして地震だよと起こす。
揺れはゆっくり大きくそして長い、あの時を思い出す。
あの地震は千年に1度の大地震、そうちょくちょく来るものじゃない。分かっている。
けれど怖いのだ。
暗闇の中で揺れが止まるのを待っていた。
次の日起きるとおとうさんが、震度4だったらしいよ、震源は福島県沖、津波も来たってと教えてくれる。
あの時の地震の余震なんだろう、東京や西の方にいると感じないけれど福島県は頻繁に揺れている、怖い。
この間帰った時に仏様にお線香をあげた。
けれどまた東京に戻る時、線香立てを床に下してきたのだ、念の為。
揺れが大きいと線香立てが仏壇から飛んで灰だらけになってしまうから。
やっぱり下してきてよかった。
この分だとまだ暫く余震がありそうだ。
原発が1番心配。