不祝儀
昨日、夕方おばあちゃんから電話が来た。
朝の電話に何か忘れ物でもあったのかと思ったら、伯父のお葬式の連絡だった。
伯父は父の兄。
父が亡くなってからもう20年近く経つ、伯父は長生きしたのだろうか。
考えれば父の死が早かったのだ。まだ自分の母親が生きているうちに死んでしまったから。
今思えばその時のひいおばあちゃんは本当に悲しかっただろう。
まさか88歳になって68歳の息子のお葬式を出すことになろうとは、思えばその頃からボケが進んだような気がする。
伯父叔母はもうそれなりに年寄だ、お葬式の連絡も続けて有るかもしれない。
お葬式に参列するたびに、真摯に生きなければといつも思う。
どんなに歳を取って死んだとしても、もっと生きたかったんじゃないかと思うからだ。
真摯とは頑張るって事では無くて、美味しい物を食べたら感謝し、美しい物を見たら感動するという事なのだけれど。
その人の分までって感じかな。
伯父もきっと今年の桜を見たかったはずだ、だから代わりに見てあげたい。
父の代わりにも、ひいおばあちゃんの代わりにも・・・