男の子が欲しかった
娘が二人いる。
とっても満足、不満は無い。
ところがおとうさんは男の子が欲しかったのだ。
だからかどうか子供たちが小さい頃は娘たちのことをタロとジロと呼んでいた。
ちゃんと名前があるのに…。
でも産まれたからにはしょうがない、性別は選べないもの。
何より恵まれたんだから良かったんじゃないかと思っていた。
ところが最近素敵な男の子が出てきた、結弦君だ。
その子がとっても良い子だったもんだから羨ましかったらしいのだ。
あんな息子がいたら良かったのに~、と言い出した。
そりゃねあんな息子がいたら良かったかもしれないよ、でもねこれから生むのは大変だよ!と一応お断りはしたが、考えたら産むより育てるのが大変だった。
その子が成人の時70歳を超える、大変だ!
そんな会話をしている頃に甥っ子の高校合格の連絡が来たのだ。
その子は野球をしている。
暫く見ないうちにすっかり良い子になっておとうさんは我が家に居ない男の子の代わりに可愛がりたくなったみたいなのだ。
グローブ買ってあげたいなとか遊びに来ないかなと言っている。
見た感じ猫可愛がりだ。
でも買ってあげるのは良いけれど過剰なプレゼントはかえってプレッシャーになるんじゃないの?
高校でも野球をするらしいけれど新入部員は30人いるんだとか。
全部でざっと100人の野球部員がいる、レギュラーは遠いよ。
まずはそっと応援してあげたらいいんじゃないかな。
もう子供を産むことは無い。
産めなくなると考える、頑張ってもっと子供を産めば良かったかな~?と。
でもどんなに沢山産んでも男の子が生まれる保証はないけれど。