おとうさんは心臓が悪い。そして腰も悪い。

だから、毎朝お薬を飲まなければなりません。全部で6粒。

ところが何故か、時々残りの薬の数が合わなくなる。

寝ぼけてるのか、数が数えられないのか謎。

どうも同じ薬を2粒飲んだり、1粒飲み忘れたりしたりしてるみたいなんだけど、薬なんだから間違えないようによろしくお願いしますよ。

そして、1粒残った薬のシートが、棚の上に溜まる。

今日は、お弁当を作りながら、薬を飲もうとしているおとうさんに、つい声をかけてしまいました。そしたら、あら1粒どこかに落としちゃった。

大変です、似たよな薬だからどれ落としたか分かんないし、急いで2人で探したけど見つかりません。

「大事な時に余計なこと言うから」とおとうさんに叱られてしまいましたが、お弁当作りを中断してしっかり探し出しました。

棚の後ろかなと思い棚を動かし、下にあった書類をかき分け、最後に脇のバッグの中かなと中身を出して、捜索です。

そして見つけました、バッグの縫い目にはまり込んでる薬を。

時々間違えて飲むんだから、こんなに一生懸命探さなくてもよかったかなと思ったけど、見つかったから良しとしよう。

明日からは、薬を飲むおとうさんに声はかけないぞ。